トルコリラとlovelydays

通称“トルラブ”トルコリラ円を毎週1000通貨で積立投資し、その運用実績を公開します。

レバレッジとは?トルコリラ円積立投資する前に

FXにはレバレッジという仕組みがあります。このレバレッジがFXの魅力であり、またリスクでもあります。この記事ではレバレッジについて解説します。

レバレッジとは

レバレッジとは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。 原義は「てこの作用」。
レバレッジ - Wikipedia


レバレッジとはてこを意味しています。


てこの作用とは小さな力で大きなものを動かすことです。


つまりFXでいうレバレッジとは、かければかけた分だけ小さいお金で大きなお金を動かす事ができるということです。


具体的に言うと、現在国内のFX会社では持っている資金の最大25倍の取引ができます

たとえば?


手持ちに10万円しかない場合でもレバレッジを25倍かければ、250万円の取引ができます。


レバレッジかけると

資金10万円 × 25倍(レバレッジ)= 250万円


またレバレッジを何倍かけたかは「レバレッジ〇〇倍」と表現します。上記の場合は「レバレッジ25倍」となります。


これがもし10万円の元手で100万円の取引をする場合は「レバレッジ10倍」となります。


レバレッジ10倍

資金10万円 × 10倍(レバレッジ)= 100万円


レバレッジは変動する


そしてレバレッジとは「レバレッジ25倍にしよう」「レバレッジ5倍にしよう」といった具合に、事前に設定するものではありません


あくまでも現状の資金残高(証拠金)に対して、その時に持っているポジションの取引量、金額によって自動的に決まります。その為その都度レバレッジは変動します



具体的に


例えば10万円の証拠金で100万円分のポジションを持つとします。


含み損益±0の場合

10万円の証拠金(含み損益±0)100万円分のポジションを保有
➡︎レバレッジ10倍


含み損益が±0ならレバレッジ10倍となります。


ここで仮に−5万円の含み損が発生したとします。


−5万円の含み損の場合

5万円の証拠金(含み損 −5万円)100万円分のポジションを保有
➡︎レバレッジ20倍


そうなるとレバレッジは上がりレバレッジ20倍となります。


今度は相場が逆転し+10万円の含み益になったとします。


+10万円の含み益の場合

20万円の証拠金(含み益 +10万円)100万円分のポジションを保有
➡︎レバレッジ5倍


この時レバレッジは下がり、レバレッジ5倍となります。


このようにレバレッジは相場が動く、すなわち証拠金に対し含み損益が上下するたびその都度変動します。そしてそのレバレッジを調整したい場合は証拠金や取引するポジションを調整することで可能となります。

レバレッジのメリット

資金効率が格段に良くなる


やはりなんといっても小さい資金で大きな金額の取引ができるということ。


レバレッジをかけた分、それだけ大きく利益を得ることができますので資金効率は何倍にも上がります。

例えば


10万円の資金で10万円の取引(レバレッジ1倍)をして10%の利益を出したとします。


レバレッジ1倍

※10万円 × レバレッジ1倍 = 10万円

10万円の取引 × 0.1 (10%の利益) = 1万円


レバレッジ1倍(レバレッジかけていない)状態での利益は1万円となります。


結果

資金10万円 + 利益1万円 = 11万円


これをもしレバレッジ25倍で取引した場合、


レバレッジ25倍

※10万円 × レバレッジ25倍 = 250万円

250万円の取引 × 0.1 (10%の利益) = 25万円


レバレッジをかけただけで、全く同じ取引方法にも関わらず単純に利益が25倍の25万円になります。


結果

資金10万円 + 利益25万円 = 35万円‼︎


上記の場合だと資金が3倍以上になりましたね。


つまりレバレッジをうまく使えば少額の資金であっても短期間で何倍にも増やす事ができるのです。

ロスカットされにくくなる


そして実はレバレッジにはもう一つの側面があります。それは最大レバレッジが高いほどロスカットされにくくなるということです。


「レバレッジ高かったら逆にロスカットされやすくなるんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、順を追って説明します。

ロスカットはどのように執行されるの?


ロスカットが執行されるのは一定の証拠金維持率を下回った時です。


そしてその証拠金維持率は下の計算式で出されます。


計算式

(含み損益を差し引いた有効な証拠金 ÷ 必要証拠金) × 100 = 証拠金維持率



計算式の中に必要証拠金というものがあります。


この必要証拠金とは取引に最低限必要な金額で最大レバレッジが高ければ高いほど少なくなります。


そして必要証拠金が少額であればあるほど、証拠金維持率が上がります。


つまり証拠金維持率が上がればロスカットされる水準から遠ざかるため、最大レバレッジが高ければ高いほどロスカットされにくくなるわけです。



…といっても言葉ではとても理解しづらいと思うので具体的に説明していきます。

具体的に


金融庁の取り決めにより、現在国内のFX会社の最大レバレッジは25倍ですので取引をする場合10万円で250万円の取引ができます。


これは逆を言えば250万円の取引をするために最低でも10万円必要ということになります。(=必要証拠金10万円)


そして現在ほとんどのFX会社が証拠金維持率の50%を下回った際にロスカットを行います。


例えば100万円の資金がある場合、取引している必要証拠金が10万円だったすれば、


(含み損益を差し引いた有効な証拠金 ÷ 必要証拠金) × 100 = 証拠金維持率
⬇︎
(100万円 ÷ 10万円)× 100 = 1000%


証拠金維持率が1000%になります。そしてロスカットは50%なので、


1000% − 50% = 950%


950%の余裕 ➡︎ 95万円下がればロスカット‼︎


もしこれが最大レバレッジ10倍だった場合は証拠金は25万円となります。証拠金維持率は400%になります。


(含み損益を差し引いた有効な証拠金 ÷ 必要証拠金) × 100 = 証拠金維持率
⬇︎
(100万円 ÷ 25万円)× 100 = 400%


そうなるともちろんロスカットされる水準も上がります。


400% − 50% = 350%


350%の余裕 ➡︎ 87.5万円下がればロスカット‼︎


最大レバレッジが下がるということはそれだけ必要証拠金が上がり、ロスカットされる金額も上がってしまいます。


250万円の取引をする場合

※最大レバレッジ ➡︎ 必要証拠金(ロスカットされる金額)

25倍 ➡︎ 10万円(5万円)
10倍 ➡︎ 25万円(12.5万円)
5倍   ➡︎ 50万円(25万円)
1倍  ➡︎ 250万円(125万円)


つまり最大レバレッジが高ければ高いほど、必要証拠金が少なくなるのでロスカットされにくくなるわけです。

注意点

リスクもそれだけ大きくなる


小さな資金で大きな金額を取引をするということは大きな利益を得られる反面、同じく損失も大きくなります


大きな利益を得ようとして安易にレバレッジをあげてしまうと、最悪の場合、元手の金額を超えた損失を出してしまう可能性もあります。

最大レバレッジ10倍になる可能性がある


現在金融庁で最大レバレッジを25倍から10倍に規制する動きがあるようです。


先ほど最大レバレッジが高ければ高いほどロスカットされにくくなるとお伝えしました。


もし最大レバレッジ10倍の規制が実現してしまうと、最大レバレッジが低くなりますのでロスカットされやすくなります


現状高いレバレッジで取引をしている場合はレバレッジ10倍規制が入るだけで、リスクがグンと高くなります。


場合によっては規制を導入した直後にロスカットされる事もありえます。


その為、規制導入までに証拠金を追加入金するポジションを調整し対策する必要があります。

まとめ


レバレッジとは

・小さな資金で大きな金額の取引ができる
・ハイリスクハイリターン
・なるべく小さく抑える事が無難


レバレッジはまさに諸刃の剣です。大きな利益を上げられる一方で大きな損失を出してしまうこともあります。


そしてトルコリラ積立投資におきましても、レバレッジを上げればもらえるスワップポイントも増えますのでついついレバレッジをあげてしまいがちです。


ですがそれが原因でロスカットされてしまっては本末転倒です。


レバレッジは出来るだけ小さく抑えて、バランスを見ながらその都度調整する事が大切になります。

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