トルコリラとlovelydays

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米金利上昇?米利上げでなぜトルコリラが下がるの?その理由


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米国の利上げとトルコリラにはどんな関係性があるのか。この記事では米国金利上昇でなぜトルコリラが下がるのかについて解説します。

なぜ米利上げがトルコリラ安につながるの?

理由


米国などの先進国で金融緩和によって利下げが行われると、信用がなくても金利の高い新興国通貨に人気が集まり、お金が流れ込みます


しかし、金融緩和が縮小されて利上げが行われると逆にリスクの低い信用のある先進国に資金を戻す投資家が増えるため、リスクのある新興国通貨に流れていたお金を引き揚げる動きが強まります。


その結果、トルコリラのような新興国は通貨安が起こります。

米国金利上昇の背景


2008~09年に起きたリーマン・ショックが原因でアメリカをはじめとする先進国は大不況に陥りました。そして2009年より不況を改善すべく積極的金融緩和がスタート。


金融緩和とは簡単にいうとお金を増やし、市場に出回るお金を増やすことで、景気を回復させる政策です。具体的には金利を下げる事でお金を借りやすくし、国のお金の流れを良くします。


この時、投資家は金利で利益を得たいために金利の小さい国よりも金利の大きい国へ資金をシフトしやすくなります。その結果、信用のない不安定な国(新興国にもお金が流れ込みます。

米国の景気は戻ったものの


その後、金融緩和によってアメリカの成長率は年々、上昇し景気も戻ってきました。ただその一方でインフレ率も2015年より同じく年々上がっています


(※インフレ率…去年に比べてどれくらいインフレになったかを表す指数)



適度なインフレは経済成長に必要ですが、過剰なインフレは再び経済を大幅に悪化してしまうリスクがあります。


そのためインフレはコントロールしなければなりません。


また各国は各々目標とするインフレ率を掲げ、その数値を目指して政策を行います。その代表的な政策の一つが金利政策です。


金利を上げ下げする事でインフレをコントロールします。


例えばインフレ率を上げたい場合は金利を下げ、インフレ率を下げたい場合は金利を上げます

米国は金利を上げざるを得ない


米国の目標インフレ率は2%ですが2018年現在のインフレ率は2.54%


つまり米国は目標の2%にインフレ率を下げるために、金利を上げざるを得ないわけなんですね。

トルコリラの今後


このような事態になった場合、新興国がとる対策は利上げなのですがご存知の通りトルコリラエルドアン大統領の利下げ圧力により、思い切った利上げができていない状況です。


4/25に行われた政策金利の際、ようやく利上げされたのですがまさに焼け石に水



一旦は買い戻されましたがその後徐々に売られ、さらにその後最安値更新しました。


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最安値更新⬇︎
http://www.torulove.com/entry/2018/05/16/6weeks


もしこのまま大幅な利上げが行われず、このままズルズル下落を続ければ22円も十分あり得そうです。

まとめ


6月には大統領選を控えており、米国金利上昇以外にもトルコリラの問題は山積みですが、まずは6/7の政策金利で市場を納得させるような大幅な利上げを期待したいものですね。

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