トルコリラとlovelydays

通称“トルラブ”トルコリラ円を毎週1000通貨で積立投資し、その運用実績を公開します。

スワップポイントとは?トルコリラ積立投資をする上での注意点

トルコリラ積立投資をする上でまずおさえておきたいのがスワップポイントです。この記事はスワップポイントについて解説します。

スワップポイントとは?


スワップポイントとは二国間の金利の差で得られる利益の事です。


わかりやすくいえば、
通貨を取引することで得られる金利です。


FXの取引では通貨を売買しているため、金利が常に発生しています


そこを理解した上で順を追って説明します。

日本は低金利?


まず通貨には各国が定めた金利があります。例えば日本の金利は年0.1%(2018年現在)。1年間日本円を保有すれば0.1%利子が付きます。


100万円を日本円で1年間保有

100万1000円になります。(利子1000円)


次に、他国の金利と比べて見ましょう。

  • 米ドル    1.75%
  • 英ポンド   0.5%
  • 豪ドル    1.5%
  • 南ア     6.5%
  • メキシコ   7.5%
  • 日本      0.1%


昔ほどではないですが、他国と比べると相変わらず日本は低金利ですね。

低金利だからこそ有利?


次に日本円でドルを保有した場合。
この時の日本円と米ドルの金利の差は1.65となります。

  • 米ドル 1.75%
  • 日本円 0.1%

(1.75 ー 0.1 = 1.65)


100万円分のドル(1万ドル)を1年間保有すれば、
101万6500円になります。(利子16500円)


この二つの国の金利の差で得られる利益スワップポイントといいます。


低金利の日本円で高金利通貨を買えば、その差が大きくなればなるほどスワップポイントも大きくなります。

いつ?どんな風にもらえるの?


1年間に一度ではなく、日割り計算されたスワップが毎日付与されます。


100万円分のドル(1万ドル)を1年間保有すれば、
101万6500円になります。(利子16500円)
1年あたり→16000円
1日あたり→約43円


毎日決まった時間に付与され、その時間を経過する際に保有している分のスワップがもらえます。


ただ為替の取引が土日を除く、月〜金曜日になるため、土日付与分は別の曜日にまとめて付与されます


例えばみんなのFXなら木曜日に3日分のスワップポイントが付与されます。(いわゆる3倍デー)
※取引する会社によってスワップポイントや付与時間は異なります。

現在のトルコリラのスワップは?

現在のトルコリラの金利は8%です。
日本円が0.1%なので7.9%の金利差があります。
めっちゃ高金利ですね。


100万円分のトルコリラ(1万リラ)を1年間保有すれば、
107万9000円になります。(利子79000円)
1年あたり→79000円
1日あたり→約210円


この計算でいくと毎日約210円の利子がつくはずなんですが…


現在トルコリラ円を1万通貨保有すると、1日あたりにもらえるスワップポイントは約100円です。※みんなのFXの場合


「え?なんで210円じゃないの⁉︎」


と思った方。


その答えは次の注意点で解説します。

注意点

スワップポイントは変動する

金利と聞くと、固定されているイメージはないでしょうか。
しかしスワップポイントは変動します。それではどのように決まり、なぜ変動するのでしょうか。

スワップポイントの計算式


まずスワップポイントを決める計算式があります。


基本計算式

1年間のスワップ金利 = 為替レート × 保有通貨数 × 金利差

1日のスワップポイント=1年間のスワップ金利 ÷ 365日


つまりスワップポイントを決めるのは金利差だけでなく、為替レートも大きく影響します。


トルコリラ円レートが100円の場合

100 × 10000 × 7.9% ÷ 365 = 210


前述した210円はトルコリラ円レートが100円の場合なのです。
実際のトルコリラ円レートは26円(2018年5月現在)となるので…


トルコリラ円レートが26円の場合

26 × 10000 × 7.9% ÷ 365 = 56


基本的なスワップポイントは56円になります。


つまりレートが下がるとスワップポイントも下がってしまいます

最終的にはFX会社が決める


ただ、上記の計算式はあくまで“基本”であり、実際にはそこからさらに±αの要素が加わります


その±αとはFX会社のさじ加減です。


というのも(計算式で出された金額は当然基準として意識されますが)最終的にFX会社が自由にスワップポイントを決めることができるからです。


そしてスワップポイントが各社で異なる理由はその会社がどこまでリスクをとれるかによります。


簡単に言えば、スワップポイントを低く設定すればそれだけFX会社の利益になります。
しかしそんなことをすればスワップポイント狙いの投資家はもちろん別の口座を選びますよね。


ですので顧客獲得の為にはスワップポイントをある一定の水準以上の金額にする必要があります


そして現在スワップポイントを比較するサイトも多数あり、FX会社側もユーザーのニーズをわかっているようですので、実際の基準よりも高めにスワップポイントを設定している会社が多い傾向にあります。

金利が高いのはリスクの裏返し


それではそもそもなぜトルコリラは金利が高いのでしょうか?


答えは簡単。


金利を上げないと誰もトルコリラを買わないからです。
要するに信頼がないんですね。


現在トルコは経済成長しており、今後大きな発展を期待されている新興国のひとつです。


ただ、


その反面、相応のリスクがあります。

いろんなリスク

政治的リスク(エルドアン問題etc...)
資金流出リスク(インフレ問題etc...)
地政学リスク(シリア問題etc...)


このことからトルコリラには常に暴落する危険が潜んでいます。


普通ならそんな危険のいっぱいある通貨買いませんよね?


しかし新興国としては資金がないと経済の発展や成長はできません。


そこで!


金利を上げることにより他国から資金を集めているのです。


その為、トルコリラに投資する場合は高金利という点だけではなく、その背景にあるリスクにもしっかりと目を向ける必要があります。

スワップポイントは支払う場合もある


スワップポイントをもらえるのはあくまでも低金利の通貨で高金利の通貨を買った場合のみです。


日本円でトルコリラ買った場合

  • 日本    0.1%
  • トルコリラ 7.9% 

7.8%の利子がもらえる
(7.9 ー 0.1 = 7.8)

逆に、

トルコリラ円で日本円を買った場合

  • トルコリラ 7.9% 
  • 日本    0.1%

7.8%の利子を支払わなくてはならない
(0.1 ー 7.9 = −7.8)


つまり高金利通貨で低金利通貨を買う場合はマイナスになってしまうので注意が必要です。

まとめ

スワップポイントとは

  • 2国間の金利差で得られる利益
  • 毎日もらえるが変動する
  • 高金利=ハイリスク


新興国であるトルコリラへの投資については賛否両論あります。ただ、きちんと資金管理をすればリスクを最小限に抑えることはできます。しっかりとリスクを理解した上でトルコリラとlovelydaysを過ごしていきましょう。

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