トルコリラとlovelydays

通称“トルラブ”トルコリラ円を毎週1000通貨で積立投資し、その運用実績を公開します。

トルコリラ円リスクについて〜シリア問題と今後の見通し〜

本日も来ていただきありがとうございます‼︎
おだいです‼︎


トルコリラには様々なリスクがあります。

先日も最安値更新⬇︎
torukorira.hatenablog.jp


現在ニュースでも取り沙汰されている『シリア問題』もその一つ。


トルコリラにとても影響のある出来事という事で(←今更⁉︎)調べてみました‼︎


おだいのような全く知識のない方でもできるだけシンプルにわかりやすくを心がけてお送りしたいと思います‼︎


【シリア問題の発端】


2011年アラブの春(独裁政権を倒し民衆化を進める革命)が起こり、チュニジア政権崩壊。


この出来事がアラブ諸国へ瞬く間に伝わり、


アラブ諸国「みんな‼︎おれらもやってやんよ‼︎うぉー‼︎」


という事で各地で革命運動が次々と起こります。
その内の国の一つがシリアです。


【シリア内戦の原因】


シリアでも内戦が始まったのですがその大きな原因か宗教的対立です。


シリアの人口の9割はイスラム教で、その中でシーア派スンナ派という二大勢力があります。


アサド政権→シーア派の分派とされるアラウィー派
シリア国民→大多数がスンナ派


そしてアラウィー派多方面で優遇されてて、スンナ派の溜まりに溜まった不満と怒りが爆発したのがきっかけで内戦が始まります。


〈アサド政権 vs 反政府軍〉


という図式ですね。


【第三の勢力、あらわる】


単純にアサド政府軍と反政府軍の争いだったらシンプルだったんですけど…ここで第三の勢力が現れます。


IS(イスラム国)です。

イスラム国の特徴をまとめると

・アルカイダなどと違い国家樹立を目的としている
・資金が莫大である
・今までの過激派組織と比べても異常に過激である

イスラム国の特徴をまとめると ・アルカイダなどと違い国家樹立を目的としている ... : 3分でわかる「イスラム国(IS)」とは *最新情報も - NAVER まとめ



IS「なんか内戦でゴタゴタしてる今なら領土拡大できそうだな。ついでに政府軍倒してシリア政権も握るか」


って事で、反政府軍にISが協力という名目で近づいてきました。これに対して反政府軍も大歓迎だったんです。


がしかし…この後ISが見事に裏切ります
ISの本当の目的は反政府軍の豊富な武器と資金源を奪うことだったのです。


IS「協力とかうそだから‼︎おまえらの武器と金が目当てだから‼︎全部よこせ‼︎そしてこれからはおれらに従ってもらうからな‼︎」


反「やぁかましいわ‼︎誰が従うか‼︎おらぁ‼︎やってやんよ‼︎」



という事で、ISと反政府軍で内紛勃発。


〈アサド政権 vs 反政府軍 vs IS〉


こうして三つ巴の戦いになります。


【他国も参戦】


他国「まあまあまあ。もうそろそろやめようよ?」


と本来なら他国が唯一戦争を止められる立場であるはずなんですが、逆に一緒になって戦っているという事でさらに問題が複雑化、長期化してます。


〈双方の支援国〉

アサド政権→ イラン、中国、ロシア、北朝鮮など

反政府軍→ アメリカ、イスラエル、トルコ、フランス、サウジアラビアなど


【代表的な二大国アメリカとロシアの思惑】


シリア問題で何かと名前が上がるアメリカとロシア。
両国の思惑をざっくりと⬇︎


《アメリカ》

〔反政府軍を支援〕

[理由]
アサド政権による化学兵器(毒ガス)使用が発表された事をきっかけに本格的に軍事介入開始。
あとロシアとすこぶる仲悪い。

[思惑]
シリアはイランと仲良しの反米国家なので倒したい。
イランさえ抑えることができれば中東をほぼ支配できる中東の石油を手に入る。
手に入れば中東の石油を利用してる国に対して今後、優位に事が進めれる。(特に中国に対して)

中東の石油とは

当初、アメリカを中心として行われていた石油の採掘だが、これを嫌った西欧諸国が世界各国で石油を探し始めたのだった。そして1920年代に入ると中東に膨大な石油が眠っていることが明らかになる。この頃、中東の石油生産の中心はイランとイラクであった
C0613001S イスラーム・中東トピックス


《ロシア》

〔政府軍を支援〕

[理由]
ISの掃討。
旧ソ連時代からアサド政権とは仲良し(重要な同盟国)

[思惑]
アサド政権がやられると今後中東における影響力を保持できない為、何としても守りたい。
ISの掃討を名目に反政府軍もついでにたたきたい。


このような大国も参戦してるもんだから、いよいよシリア問題は世界規模の問題へと発展していきます。


【で、肝心のトルコは⁇】


さて、お待たせしました。ここでようやくトルコ登場です。


今回の問題の中心になっているシリアの北部に位置するのがトルコです。



問題が起きている国と隣接するということはどうしても地政学的リスクは避けては通れないのです。

地政学的リスクとは

ある特定の地域が抱えている政治上・軍事上の問題が与えるリスクのことです。例えば、イラク情勢、北朝鮮情勢などと呼ばれるように紛争や政治的な混乱などが特定の経済や世界経済全体を不透明化するリスクの事を指す。
地政学的リスクとは / リスクとは何か?


そしてISに対しての軍事作戦を巡って、長く同盟関係だったアメリカとの関係がこじれちゃいます



ア「なぁなぁ、おれISはよやっつけたいからシリアのクルド人支援するな〜。」


ト「いや、あかんて。やめて。あの人らおれらが指定してるテロ組織と繋がってるからダメ。絶対。」


ア「えーでも今はISやっつけるの優先やん?そんなん言ってる場合ちゃうくない⁇」


ト「あかん。絶対やめてや。ほんまに。頼むで。」


ア「(シーン。)」


…その後もアメリカ、クルド人に支援やめず、武器供与継続。


ト「うおぉい‼︎やめてっていうたのに‼︎あのやろう‼︎」


トルコは激怒した。



完全に関係悪化


さらにさらに、価値観がズレ始めたアメリカとの関係を見直し、敵対関係だったロシアイランに接近


トルコからすると、


「もうアメリカなんてし〜らんぴ。」


って感じですね。


一方、アメリカ側からするとトルコとの関係悪化はマイナスでしか無いのです。なぜなら、



他同盟国A「(ねぇねぇトルコの話聞いた〜?アメリカって自分の利益しか考えてなくない?…ヒソヒソ)」


他同盟国B「(ほんとそれだよね〜。なんか信用できないよね〜…ヒソヒソ)」


他同盟国C「(たしかに〜。まじやばいよね〜。…ヒソヒソ)」



と、他の同盟国の信頼も失いかねない状況なので、もはやトルコとの二国間の問題にとどまらず、関係修復がマストなんですね。


ただどちらのトップも絶対に譲らないタイプなのでなかなか関係修復には骨が折れそうです


そしてやはり市場としては対米関係の悪化トルコリラ下落の要因でしかないようです。

2017/10/09
トルコリラ下落、対米関係の悪化を嫌気

トルコの通貨リラが対ドルTRY=で一時4%急落し、7カ月ぶりの安値をつけた。トルコと米国の外交関係悪化が嫌気されている。トルコでは先週、昨年のクーデター未遂事件を巡り、イスタンブールの米在外公館の職員が逮捕された。

トルコリラ下落、対米関係の悪化を嫌気 | ロイター


まとめると、

  • シリア内戦の激化
  • イスラム国の動向
  • 対米関係との悪化
  • 米露の情報戦、軍事介入


この辺りの動きが、トルコリラに今後も大きく影響を及ぼすポイントになりそうです‼︎


ただでさえリスクの多いトルコリラ。


いろんな意味でもシリア問題、早く解決してほしいものです。


【さいごに】


シンプルにわかりやすくって言ったくせに、


結局とても長くなってしまった…笑


にも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございました‼︎


記事が見にくい等、至らない点や改善点などあれば参考にしたいと思いますので何かあればコメント欄に頂けたら幸いです‼︎都度更新していきます‼︎


おだいでした‼︎それではまた‼︎





トルコリラ運用始まりました⬇︎
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